韓国のメンズシャツの着こなし|いつもの自分にならない着方

韓国っぽいシャツを買ったのに、着てみたらいつもの自分になってしまった。そんな経験はないでしょうか。

服は間違っていません。合わせ方が、手持ちのシャツのままになっているだけです。

韓国のシャツで見るところは3か所しかありません。肩、裾、袖です。この3つが決まれば、あとは色を落ち着かせるだけで形になります。

この記事では、その3か所をどう決めるかをご紹介します。買う前に見るところと、買ったあとの着方の両方を扱います。


1. 韓国のシャツは肩を落として着る

韓国のトップスは、肩の縫い目が肩先より外に落ちるサイズを選ぶのが定番です。これは当店だけの考え方ではなく、韓国ファッションを扱う複数のショップが同じことを書いています。

ゆったりしたサイズが選ばれるのは、体の線を拾わないからです。肩や二の腕の張りが出にくく、力の抜けた見え方になります。

そして実際に、そういう寸法の服が売られています。同じ「M」と書かれていても、肩幅は商品ごとに大きく違います。

肩の落ち方は4つに分かれる

韓国のシャツは、肩の落ち方でこの4つのどれかになります。

  • 肩が落ちない … 手持ちのシャツに近い
  • 少し落ちる … 合わせやすい
  • はっきり落ちる … 肩の縫い目が腕側に出る
  • 完全に落とす … 縫い目が二の腕まで下りる

いつものMを選んでも、どれが届くかは商品しだいです。タグの文字ではなく、肩幅の数字を見てください。

手持ちのシャツを1枚測っておく

比べる相手がないと、どの落ち方が自分に近いのか判断できません。

いちばんよく着ているシャツを机に平らに置いて、肩の縫い目から縫い目までをまっすぐ測ってください。それがあなたの基準になります。韓国のシャツを選ぶときは、その数字に何cm足すかで考えます。

測った数字に近いものを選べば、いつもの着方ができます。少し落としたいなら、その数字より少し大きいもの。はっきり落としたいなら、大きく上回るものを選んでください。

胸囲も同じやり方で測れます。脇の下の少し下でぐるりと測ってください。測った数字と商品ページの胸囲の差で着心地が決まります。差が小さいほど、ボタンの間が開きやすくなります。

サイズそのものの選び方はセットアップの記事で詳しく書いています。ここから先は、選んだあとの着方の話です。


2. 着こなしは肩・裾・袖で決まる

肩:どの帯を選ぶかで着方が変わる

肩が落ちない帯を選んだなら、いつもどおりに着て問題ありません。少し落ちる帯なら、縫い目が肩先から少し外に出ます。完全に落とす帯は、縫い目が肩先よりはっきり外に出ます。

大事なのは、落ちた肩を直そうとしないことです。 肩が落ちているのは作りのとおりで、失敗ではありません。引き上げて着ると、胸のあたりに布が余って逆に大きく見えます。

落ちた肩が似合って見えるかどうかは、腕の見え方で決まります。袖の中に腕が泳いでいると、体だけが小さく見えます。肩を落とすときほど、袖の長さと胸囲を合わせて見てください。

裾:出すか入れるか

お尻が半分隠れるくらいの長さなら、裾を出したままで形が落ち着きます。この丈感を活かすなら、出したままが基本です。

入れるか出すかは、丈で決まります。 シャツを作っている側の基準はこうです。裾を出して着る前提のシャツは、お尻が隠れ切らない長さで作られています。入れる前提のシャツは、お尻が隠れるまで長く作られています。

手持ちと比べてお尻が半分隠れる長さなら、基本は出したままで合っています。

入れていいのは、丈がお尻にかからない短いシャツを選んだときです。その場合は裾が中途半端に余るので、入れたほうがすっきりします。

長さで迷ったときの目安はこうです。腰で止まる短めなら出したままで軽く見えます。お尻が隠れるほど長いと裾が目立つので、下は細めにしてください。太ももにかかる長さのものは、丈の長いアウターと組んだときに映えます。

短いものもあります。腰までしかない丈のシャツは、入れる前提ではなく、出したまま腰の位置を高く見せるための長さです。短いシャツを選んだ日は、下をワイドにすると足が長く見えます。

袖:長袖と半袖は別物として扱う

長袖と半袖では、決め方がまったく違います。長袖は手の甲にかかるくらいの長さが中心です。

長袖は、まくるかどうかで印象が変わります。まくらなければ落ち着いて見え、ひじ下までまくると軽く見えます。まくるなら、肘が隠れる位置で止めてください。 高くまくると作業着のように見えます。

半袖は袖の落ち方で決まるので、まくる調整ができません。肩幅の帯を1つ下げて選ぶと失敗しにくくなります。二の腕の途中で袖が終わる長さだと、腕が細く見えます。


3. ボトムスの合わせ方

スラックス

合わせやすい組み合わせです。上が大きく、下がまっすぐなので、全体が重たくなりません。

色は黒かグレーから始めてください。シャツに柄があっても喧嘩しません。スラックスの一覧から選べます。

ワイドパンツ

上下とも大きいので、長さで決まります。お尻が半分隠れる長さのシャツなら出したまま、それより長いものは前だけ入れるか、短いシャツに替えてください。

靴は見える面積が減るので、厚みのあるものを選ぶと足元が軽く見えます。

デニム

太めのストレートが合います。ダメージの強いものは、シャツのきれいさと噛み合わないことが多いです。合わせるなら、色の濃いものを選んでください。

色が濃いほど大人っぽく、薄いほど軽く見えます。シャツが柄なら、デニムは無地の濃色にしてください。

靴と小物

革靴を合わせると落ち着き、厚底のスニーカーを合わせると今っぽく見えます。小物は1つだけにしてください。足し算はここで止まります。


4. 色の決め方

基本は黒・白・グレーの3色に収めます。色数を絞ると、全体が整って見えます。

差し色を入れるなら1か所だけにしてください。靴か、バッグか、どれか1つです。

ストライプやチェックは、それ自体で2色ぶんを使っています。柄のシャツを着る日は、ほかを無地でそろえてください。

組み合わせに迷ったら、次の3つが合わせやすいです。

  • 黒シャツ × 黒スラックス × 白スニーカー
  • 白シャツ × 濃色デニム × 黒の革靴
  • 細いストライプ × グレースラックス × 黒の革靴

上下を同じ色でそろえると縦に長く見えます。逆に、上を明るく下を暗くすると落ち着いて見えます。


5. シャツの種類で選び分ける

シャツは、柄と襟の形で見え方が決まります。

柄で選ぶ

  • ストライプ … 定番です。線が細いほどきれいに、太いほどカジュアルに見えます。迷ったら細いほうを選んでください
  • チェック … 柄が強いので、ボトムスと靴は無地にしてください
  • 無地 … 肩幅の帯で見え方を作ります。落とす型と組むと形が分かりやすくなります

襟の形で選ぶ

  • オープンカラー … 襟が寝て首元が開きます。中に何を着るかで印象が変わります
  • ノーカラー … 襟がありません。首まわりがすっきりするぶん、肩の落ち方がそのまま出ます

シアー(生地が透けるもの)は、この2つとは別に考えてください。下に着る無地のTシャツまで含めて1枚だと考えてください。

迷ったら、ストライプの細いものから始めてください。スラックスにもデニムにも合わせやすい柄です。


6. 秋の着こなし

シャツの下にニットベストやタートルネックを重ねると、それだけで季節が変わります。重ねるときは、シャツを1つ大きく選んでおくと窮屈になりません。

アウターを羽織る日は、シャツの長さが効きます。お尻が半分隠れる長さのシャツなら、短いアウターの裾から少し出て、縦に長く見えます。

順番は、下から順に決めると迷いません。ニットベストを重ねるならシャツは無地、シャツを主役にするなら下はタートルネック1枚にしてください。

半袖をいつまで着るかは、気温で決めてください。日本気象協会は、半袖で過ごせる目安を最高気温25℃としています。同じく、衣替えの目安は9月末から10月とされています。

つまり9月いっぱいは半袖のままで問題なく、10月に入ったら長袖に替えるか、下に1枚足して着る形になります。


7. 体型別の選び方

低身長(〜165cm)

長さは、お尻が半分隠れるより短いものを選んでください。それより長いと、上が重たく見えて足が短く見えます。

肩は落ちない帯から選ぶと、服に着られません。完全に落とす帯と、お尻が隠れる長さの組み合わせは避けてください。 165cm前後だと服に埋もれます。

細身

肩が落ちない帯が合います。落とす場合でも、少し落ちる帯までにしてください。

細身の方が完全に落とす帯を着ると、肩から胸にかけて布が余り、服だけが動いて見えます。落としたいときは、肩幅ではなく長さを足してください。

がっちり

肩幅ではなく胸囲を見てください。胸まわりは、肩より先に窮屈になります。胸囲に余裕があれば、肩幅は少し落ちる帯で足ります。

肩幅を上げずに余裕だけ足したいときは、胸囲の数字が大きいものを選んでください。

目安のまとめ

体型 肩 長さ
〜165cm 肩が落ちない お尻が半分隠れるより短め
細身 肩が落ちない〜少し落ちる お尻が半分隠れるまで
がっちり 少し落ちる(胸囲を優先) お尻が半分隠れる長さ
肩を落としたい 完全に落とす お尻が半分隠れる長さまで

8. ありがちな失敗

上下とも大きくする。 上が大きいときは、下をまっすぐか細めにしてください。両方大きいと体の線が全部消えます。

タックインを一律に避ける。 入れていい日があります。条件は先ほどの2章のとおりです。

小物を足しすぎる。 ネックレス、指輪、帽子、バッグを全部つけると、シャツが見えなくなります。つけるなら、顔まわりか手元のどちらか1つにしてください。

実寸を見ずに買う。 商品ページに実寸があるなら、その数字で判断できます。無いときは、届いてから測って次の1枚に生かしてください。1枚測れば次から迷いません。

サイズだけ上げる。 サイズを1つ上げても、落ち方の帯は変わりません。肩を落としたいなら、サイズではなく別の帯のシャツを選んでください。


9. 当店のシャツの実寸

ここまでの基準を、実際の数字で見てみます。

項目 サイズ 最小 中央値 最大
肩幅 M 43.0cm 52.0cm 64.0cm
肩幅 L 44.5cm 54.0cm 67.0cm
肩幅 XL 46.0cm 55.0cm 70.0cm

※ 実寸を掲載しているシャツの数字です。

同じ「M」でも、肩幅は43.0cmから64.0cmまであります。差は21.0cmです。サイズを1つ上げても、肩幅の中央値は52.0cmから54.0cmになるだけです。

1章の4つの落ち方を、肩幅の数字にするとこうなります。

肩幅(M) 落ち方
49cm以下 肩が落ちない
50〜54cm 少し落ちる
55〜59cm はっきり落ちる
60cm以上 完全に落とす

長さはMの中央値で73.0cm、長いもので77.0cm、短いもので55.0cmです。胸囲はMの中央値で118.0cm、大きいもので152.0cmあります。


10. 実寸から選ぶシャツ

肩幅の帯ごとに1点ずつご紹介します。数字はすべてMサイズの実寸です。

選ぶ順番は、肩幅の帯 → 長さ → 胸囲です。帯さえ合っていれば、残りは好みで選んで問題ありません。

細身型(肩幅49cm以下)

手持ちのシャツに近い作りです。肩を落とさずに、色や柄で韓国らしさを出したい方に向いています。

モードパターンシャツ … 肩幅46.0cm / 長さ73.0cm / 胸囲114.0cm / 袖丈57.0cm / 7,300円

肩は落ちません。長さが73.0cmあるので、出したままで形が決まります。色はブラックとホワイトです。

→ モードパターンシャツの商品ページを見る

標準型(肩幅50〜54cm)

肩が少し落ちる、合わせやすい帯です。最初の1枚ならここから選んでください。

シンプルハイエンドシャツ … 肩幅53.5cm / 長さ73.0cm / 胸囲110.0cm / 袖丈57.0cm / 6,300円

肩の縫い目が肩先から少し外に出ます。胸囲110.0cmは当店の中では細いほうなので、下にTシャツを着ても膨らみません。色はブラック、ホワイト、カーキです。

→ シンプルハイエンドシャツの商品ページを見る

落とす型(肩幅60cm以上)

完全に落として着る作りです。下に着るものと靴まで決めてから選んでください。

モードゼブラシャツ … 肩幅64.0cm / 長さ76.0cm / 胸囲136.0cm / 袖丈51.0cm / 7,500円

肩幅64.0cmは、縫い目が二の腕の途中まで落ちる作りです。長さも76.0cmあるので、下は細めにしてください。色はブラックのみです。

→ モードゼブラシャツの商品ページを見る

当店のシャツは4,200円から11,800円、中央値は6,300円です。ほかの型はシャツの一覧から見られます。


まとめ

韓国のシャツは、肩 → 裾 → 袖 の順に決めれば形になります。

  1. 肩幅の帯を選ぶ(49cm以下 / 50〜54cm / 55〜59cm / 60cm以上)
  2. 裾は出したまま。入れるのは条件がそろった日だけ
  3. 袖はまくるなら肘が隠れる位置で止める

色や柄はそのあとで決めて間に合います。先に数字を決めておくと、店で迷う時間が減ります。

今日できることは1つです。手持ちのシャツの肩幅を測ってください。その数字と、買おうとしているシャツの肩幅を見比べれば、着たときの姿がわかります。

測り終えたら、シャツの一覧で肩幅の数字を見ながら選んでみてください。

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